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アンコールをひっそりと

お芝居、ジャニーズ ちょっと偏った感想とか

三銃士2014 ソンミンが演じた孤独

2014年1月ソンミンが演じるダルタニャンを観に単身渡韓してきました。

長年キュヒョンが演じていたダルタニャン。
ソンミン自身のずっと演りたいと言っていたダルタニャン。 
でも正直ソンミンがそんなこと言ってた時もキャスト発表があった時も、ソンミンの演技にダルタニャンは向いていない、勿体ない、と否定的でした。
だからこそ観たい、観なけばならないなと。

つらつら感想書きますが、観終わるやいなや友人と深夜2時過ぎまで『ソンミンって…』みたいな話をしていたので、自分の感想なのか彼女の感想なのか二人で導き出した結論なのかあやふやだったりします。ご了承くださいませ。Kさんごめんね。


ネタバレだらけなので
大丈夫なかたは、続きからどうぞ


  ■新しいダルタニャン像
『三銃士』って私にとっては日本でも韓国でも何回いろんなキャストで観ていて、もう構成もセリフも曲も大体頭に入ってるんです。ダルタニャンはキュヒョン・オムキジュン・パクジヌの三通りを観たことがあって。“ダルタニャンって、明るくて正義感が強くてザ・主人公だよね!”って思ってたんです。ソンミンを観るまでは。

ソンミンが演じていたダルタニャンって、孤独だったのかなって。

そう感じたところは2か所から。

その1。ダルタニャンがパリにきて少年に話しかけられるシーン

少年「잘생긴 아저씨!! 사과 사주세요~」(ハンサムなおじさん!リンゴを買ってください~)
ダル「아...아저씨??」(お…おじさん?)
少年「아니 ... 잘 생긴 형!」(いや…ハンサムな兄さん!)
ダル「형??」(兄さん?)
少年「…?아…아…」(あ…え…?“戸惑う少年”)
ダル「친구 잖아~!」(友達だろ~!)

言葉尻は多分違ってるんで、ニュアンスでとらえていただければ。
これ、見てるこっちも『??』だったんです。いまヒョンって言ったのに否定したよね!?って。


その2。三銃士と分かちあう酒場のシーン

ジュシャク達との決闘に勝利し祝い酒をコンスタンスの酒場で酌み交わします。
その際アトスがダルタニャンに向かって
「친구!」(友人よ!)
と呼びかけるんですが、ミンタニャンはそれを自分を挟んで反対側にいるポルトスに投げかけられた言葉だと認識するんですね。『ほらポルトスのことでしょ』ってポルトスを見ると『お前だよ』ってジェスチャーをされて、
「えっ!僕のことですか!?」
「そうだ、友人よ!」
っていうやり取りがあるんです。
細かいところではあるんですが、これ、ほかのダルタニャンは誰もやっていなかった
ちなみにここの「친구」には「友人」と「仲間」の二つの意義があります。


上記の2つのシーンから、
ソンミンが演じるダルタニャンの『友達(=仲間)』への執着を感じました。

ダルタニャンって、亡き父の姿を追って銃士になるためにパリに上京(?)してくるんですが、
それってちょっと、仲間と一緒に戦うことに対する憧れも含んでいるのかなと。
そんな憧れを抱いてるダルタニャンだけど、なかなか『仲間』をつくるのって難しい。
 ・パリに来て初めて話しかけてくれた君とは友達になれそう!
 →と思ったのに泥棒だった…友達だと思ったのに…
 ・ポルトスからいじめられてた少年を守ったぞ!市民たちが称えてくれる!
 →ミラディーのコイン一枚でボコボコにされる…
なんて弊害があって、あれ、『仲間』ってそう簡単にできるもんじゃない、って気づいたときに感じる『孤独』

そしてこの酒場のシーンで、『仲間』と呼ばれることの幸せを表現する。
そういう伏線を引くことで
♪パリのロマン というナンバーへの流れができたな、と思ったんですね。

昨日まではなにをしても一人で寂しかった。
だけど今は仲間がいる。愛する人がいる。幸せだ。

こんな感じの歌詞なんです、すみませんうろ覚えです。とにかく『昨日までは寂しかった』って歌うんです。
それまでこの歌詞にそんなに注目してなかったんです、メロディーが素敵すぎてそっちに気がいっちゃって。
改めてダルタニャンの背景を考えるととても感慨深い歌だったんだなと気づかされました。
ここで泣いてもおかしくない。

キュヒョン(他2人)の演じるダルタニャンは結構グイグイ三銃士に近づいていくタイプなんです。
あの有名な三銃士に臆することなく、一緒に戦ったんだから僕も仲間に入れてくれるでしょ!
普通もっと遠慮するんじゃ…ってところを天真爛漫に。

ソンミンのダルタニャンは少し控えめで、
仲間にしてくれるとはいえ、でもやっぱりあの三銃士だし…って躊躇っているところを三銃士のお兄さん(おじさんとも)たちがほらこっちこいよ!仲間だろ!って言ってくれてる感じ。

Kさんが、ソンミンの三銃士はひとりで誇り高く生きていくんだと決めたダルタニャンがだんだんと仲間を信じられるようになっていく物語と表現されてて、なるほどなぁと思いました。

そんなミンタニャンだからなのかもう周りの三銃士がダルタニャンをすごく可愛がっているように思いました…
ギュタニャンとはちょっと違う、可愛がり方。特にソンミン一人背が低いのでまたなおさらそう感じたのかもしれません。

何度も観ているはずのダルタニャンを演じて、こんなふうな新しい発見をさせてくれるソンミンのキャラクター考察、表現力に脱帽です。




■同じ役のプレッシャー
2日20時
年始で時間が合ったのかキュヒョンとヒョクが観に来てました。
日本人が多かったせいもあり開演直前に会場がざわついてしまい、
そのざわっとした雰囲気のまま舞台が進行してしまって少し残念なところはありましたが。。

2日の1幕を観終わって休憩に入ったとき
“あれ?ソンミンの芝居ってこんなもんだっけ?”
と、いうのが実は最初の感想でした。

芝居も硬いし、歌も殺陣にもキレがない?
おかしい。まさかイソンミンがそんな。 

でも4日の公演観てわかりました。全然違うんです4日のミンタニャン。
2日はもしかしたら、キュヒョンがいたから緊張してたのかな、なんて。
客席の空気が芝居にも影響してくるのが舞台なので一概にそれが理由だとは言いませんが、とにかく2日に感じた緊張感を、4日にはもう全く感じなくて、ちょっと不完全なミンタニャンを観れたのはある意味貴重だったかな。でもギュがあのミンタニャンしか観ていないと思うと歯がゆいですね。もっとできるんだよほんとは!!
ちなみに4日はシウォンが観に来ていました(笑)

同じグループから同じ役をする人がいる、ということで今回のキャスティングはソンミンにとってはもちろんキュヒョンにとってもやっぱり多少プレッシャーはあったと思うんです。過去イェソンさんともホン・ギルドンでダブルキャストをしてましたが(今思うとやっぱり不思議なキャスティングだ…)同時にやるのとはまたちょっと違うのかなと。観ている側に先行イメージがどうしてもチラついてしまう、少なくとも私は。
でもソンミンは上述のように思ってもみなかった衝撃を与えてくれました。素晴らしかったです。


■イソンミンの魅力
以前いただいたaskでも回答したんですが、役者としてのソンミンは、繊細な表現力が素晴らしいです。
ふとした時の表情、動き、台詞。
そういう繊細さがあるからこそ、あまりダルタニャンのような快活なキャラクターは向いていないんじゃないかなぁと思っていたんですがそんなことなかった。ソンミンの役者としての幅に驚かされました。

あとなんといっても殺陣!すごく綺麗だったんです。舞うような剣捌き。
実際に流れのなかで舞っていたところもあって身体能力の高さを改めて見せつけられました。
なによりサーベルを鞘に戻す前に、ヒュッって振り下ろす音がするんですよね。。日本刀だとよく『血振り』といいますが、この表現が正しいのかはわからないです…、それが本当に美しくてかっこよかった!!

常々言っていますがソンミンは本当に生で観たときの美しさがもう尋常じゃないくらい美しいです。
JTRは全体的にどんよりした作品なので、ソンミンの美しさを感じる暇もなく終わっていたんですが、三銃士見ながら、やっぱり美しいなぁと。
加工でツルツルな写真がバンバン上がる韓国アイドルですがソンミンに関しては写真にも動画にもあの美しさはとらえられない。生で見るのが断然美しいです。
私は近くで彼を見たことはあまりないんですが、客席出の時に一瞬立ち止まるところがあって、そこがちょうど自分の列のところだったんですね。だから真横からソンミンの横顔が見えたんですが、美しさに息をのみました。
美しかった…キラキラしてました。ずっと。

真っ当なミュージカル俳優としては確かに足りないところはあると思うけど、アイドルミュージカル俳優としてはかなり上位にいると思います。歌唱が最近めきめきと上達しているので特に。もっといろんな作品に挑戦してほしいです。絶対に応援する。





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ちょっと乱暴な文章になってしまいましたが、また思い出したことがあれば書き足します。
とにかく期待以上の物を見せてくれたソンミンに感動と感謝。
正直ちょっと見飽きた感があった三銃士に新鮮な衝撃ともう一度別の角度から見てみたいという興味を奮い立たせてくれました。お金がかかるから良いことなのかなんなのか(笑)

ソンミンのミュージカル『三銃士』、観ることができて本当によかったです。


성남아트센터 오페라하우스
2014/01/02 20:00 성민/신성우/민영기/김법래/서지영/김여진
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2014/01/04  20:00   성민/신성우/손준호/김법래/서지영/제이민