アンコールをひっそりと

お芝居、ジャニーズ ちょっと偏った感想とか

舞台『ホイッスル!BREAK THROUGH‐壁を突き破れ‐』9/2ソワレ

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2016年8月31日(水)~2016年9月6(木)
シアター1010
http://whistlestage.com/index.html


ホイッスル観てきたー!!
超懐かしかったけどあんまり覚えていない、、と言ったら友人が全巻貸してくれました。最高。
発表があったときは正直行こうと思ってなかったんだけど、太陽が出ることを知ってどうしても気になって買ってしまったチケット。原作読み返して渋沢キャプテンを太陽がやるんだと思うとすごくワクワクしたことも含めてすっごく楽しかった。ついでに友人に誘われたので3日のライブビューイングも観に行っちゃって2日連続見ることになりましたとさ。 

結果として青エクで前向きになった2.5次元のイメージをもっと前向きにしてくれました。
まずこれだけの人数をいっぺんに板の上に乗せちゃうのがすごい。
あと若いキャストたちが毎日あげてくれる現場報告が可愛くて可愛くて。
まるで部活そのもののようだ。懐かしくて羨ましい。運動部ではなかったけど。


内容に触れる感想は続きから。


 

 

■舞台の構成
大きくサッカーコートの半面が描かれてる八百屋舞台。開演前は真ん中にサッカーボールが置いてあってピンスポットが当たっていたのも印象的。セットはほぼなくて、特にストッパーもないフェンスが6枚、皆が動かして仕切りを作ってく感じ。(軽いのかもしれないけどみんなそれ持って走るもんだからちょっと怖かった。)
あとは試合になると上からゴールサイズだけ抜けたフェンスが下りてきてそこがゴールになってた。

後ろがスクリーンになってて効果的に使われてた。テクニックが舞台上で見えにくい瞬間を切り取って上からの角度をみせてたり、アイコンタクトの瞬間を映し出してたり、個人的には新鮮な表現の仕方でした。
オープニングが実際のサッカープレイの動画がスクリーンに映し出されて「君が代」が流れてスタートっていうのがすごかったなぁ。残念ながらサッカーは明るくないので、その映像が何の映像なのかはわかりませんでしたが…(もしかしたら有名なサッカーシーンだったのかもしれないと思うと申し訳ない)

始めはおそらく武蔵森にいたころの風祭と、水野くんとお父さんのしがらみ、シゲとの過去。「お前、サッカー好なんだろ?」「稼げるからな。その程度の好きやな。」 云々。はー水野くんのトラウマのシーンも早速入れちゃう!という衝撃。たぶん、それぞれ抱えるものがあってこのグラウンドに立っているんだというのがこれだけでわかるように。
「夢を、あきらめるな!」から始まる全キャストのユニゾンすごかった(いろんな意味で。)
全キャストが集まるなか、風祭の真後ろに渋沢さん@太陽が来るんだけど、こちらもいろんな意味で大きいー!オーラがすごい!

流田projectの♪fakeにあわせて桜上水のメンバー紹介。スクリーンにキャラクター名が映し出される演出もよかったし、ひとりひとり見せ場があったのもよかった。ダンスも大した動きじゃないんだけどそれがまたよかった。あとはもう何より武蔵森のラスボス感がすごい。 これここに限らず至る所ですごいんだけど。

お話しの流れは、風祭の転入→先輩とのミニゲーム→武蔵森戦でした。部内試合もやると思わなかったからびっくりした。休憩なしの1時間半。途中で武蔵森のメンバー紹介も挟んでたからメリハリがついて飽きなかった。

武蔵森は同じ流田projectの♪進むべき道でメンバー紹介。桜上水もよかったけど武蔵森は敵チーム感がでててかっこよかったー!黒のユニフォームってところもあるかもしれないけど。そんな中センターはる渋沢先輩ですよ。物理的にでかい。すごいかっこいい。
テーマソングがあるのが良かったなー!カーテンコールもずっと♪fakeが流れてて、終わってからも作品に浸れる!

ボールはどうやって表現するんだ、と思ったら、実体のボールが出てきたのはオープニングだけで、あとは音とマイムで表現してた。これが結構ちゃんとしてて、ボールが見える!!



■キャストの再現率がすごい
いやみんなすごい。

水野くん@秋元龍太朗が台詞発した瞬間からめちゃくちゃ水野くん!ビジュアルの感じだとうーーん?と思ってたんだけど全然だった。ミニゲームへの練習中、みんなにアドバイスする姿がまさに水野くんだったな。。「体の振りに騙されるな、ボールをみろ!ボールの動きを追えばいいんだ、もう一回!」のこの「もう一回」の言い方がすごくよかったんです。台詞の間といい、声の出し方といい!桜上水で試合するときの水野くんはどうしてもキャプテンとして、司令塔として説明台詞が多いんだけど、その回し方がすごく上手。他で芝居してるところみたいなぁ。「たつぼんっていうな!」がめちゃくちゃ可愛かった。

シゲ@五十嵐麻朝も関西弁以外はすごくよかった!と思ったら麻朝意外と歳いってた(笑)そりゃ安定した芝居できるわ…ふらふらしつつ決めるところはキチンと決めるシゲさんでした。「な、たつぼん♪」「たつぼんはかわええなぁ」って飄々としてるのもすごくなんか…シゲさんでした…「たつぼんはかわええなぁ」で顎クイするのやめなさい。いろんな意味でやめなさい。あっあとシゲのアクロバティックなところはちょっと惜しかったかもw側転頑張ってたけどそこはバク転してほしかったところでは…ある…けどまぁそれも方言と一緒で、仕方ないね。

渋沢さん@鮎川太陽はもうリア恋枠の渋沢さんでした(?)いやーもう…もう…すごい。太陽の二次元さがすごい。この子の二次元キャラクターの表現力なんなんだろう。もちろんスタイルが良いとか顔がかっこいい(可愛い)とかもあるんだけど、完璧だった。あと何度も言うけど存在感。敵チームのキャプテンであり一番の壁っていうのがね、舞台にたってるだけで、圧倒される存在感。スキがない、と水野くんに言われる渋沢さんだけど本当に太陽が手を広げるともうどこにも入らないんじゃないかって、思わせる存在感。これを表現できてたのがすごいなぁ。
舞台版渋沢さんの好きなセリフが、「あの9番…そうか、桜上水に行ったのか!」
漫画ではその前に渋沢さんと風祭が再会して、数多の補欠のなかの一人だった自分のことを覚えていたことに感動する、っていうシーンがあるんだけどそのシーンすべてがこの一言に詰め込まれてて、あああ渋沢キャプテン!!!!って胸が締め付けられるシーンNO.1でした。最高(´p_q)そしてその一言で表現しちゃう鮎川太陽がすごい。
あと私が観た回、太陽でてきて二言目で台詞間違えてね。三上が水野に対して嫌味言ってるところで「三上!」っていなすところがあるんだけど「水野!」って思いっきり言っちゃって。一瞬シン…となって舞台上も客席もザワッ…となったんだけど彼は一言「スマン。」ってさきに進めたんだ。まったくキャラブレしないの流石だわ…ほかでもそうなのかわからないけどよくも悪くもマイペース。
あんまり台詞はないんだけど(渋沢さんもともと独白が多い)あと好きだった台詞は「あがれ!」です。太陽の低くて鋭い声が映えてました。「お言葉ですが~」も渋沢さんのセリフとして好きだな。中学生らしくなくて。

藤代@和田雅成
はビジュアルからして完璧だったし、友人の推しなのでよく見てた。あまり見せ場がないのが残念だったけど、キャプテンになついてるところとか、「おれかっこ悪りぃー」って言ってるのは藤代らしくてとても良い!ワンコ系だなー。刀ステの時は別に。。って感じだったんだけど、きっとこういう明るいキャラクターのほうが合ってるんだろうな。

不破@小坂涼太郎も再現率高かったなー(そればっか言ってる)風祭との出会いの瞬間とか、PK対決のパンチングのやり取りとか超可愛かった。淡々とした台詞の間が不破っぽくて(アニメ観てないからイメージだけど)。あと人との距離感^^

松下左右十@谷口賢志はもう語るべくもなく、左右十まんまでした。というかまさしさんだった。若いキャストが多い中、しっかりと芝居をひっぱってくれてた印象。それでも浮いてなかったのはそこについていけているキャストもいたからでしょうね。おもに試合の解説を翼と一緒にしてました。ただすごく解説中の手持無沙汰感?がすごくて、なんだろう、ただ立ってるのだとバランス悪いなーとなったのかところどころでウ〇コ座りで語り始めるからびっくりしたwいやわかるずっと立ちっぱなしだと動きがないのわかるけどそこで座る!?とは何回も思った。あとクライマックスで左右十さんも勢い余ってジャージ脱ぎ始めたのにも少し笑ってしまってすみませんでした。


太陽が千秋楽にあげたこの写真がすごく好き。可愛い可愛い




ちょっと辛口な評価をすると、
みんなすごい、みんな再現はすごいんだけど、 正直芝居ができてたかっていうと、微妙。上にあげてる5名しかちゃんと「芝居」できてなかったかなぁ。逆にそれでもよかった!と思えることは新しい発見だったし、これもすごく好きだけど、これに慣れたら芝居感覚が狂うなと。これに慣れちゃ、ダメだぞーと思いながら観てた。出演者に対しても、観客に対しても。観客は好みがあるからそれぞれの好きな感覚で見て行けばよいと思うけど、役者としてやっていきたいなら、せめて上の5人をみて芝居を学んでって欲しいな、と思いました。芸歴見たら別に短い人ばかりではなかったけどね。
たとえば主演の中村嘉惟人くんは今回が初舞台で、ほぼ出ずっぱりで、サッカーだからずっと走ってて、それでいて台詞も多くて、ってすごく大変だったと思うけど、芝居に関してはすごく若かったから正直相手が秋元くんじゃなかったらキツいなって言うシーンはたくさんあった。台詞回しが単調だから聞いてて飽きてしまうんだな。

ただだからこそ、その一生懸命さが風祭とシンクロして応援してあげたい感覚になるのかもしれない。 これが2.5次元、というか最近のいわゆる若手俳優舞台の評価の難しいところかもしれない。自分にとっても勝手に課題にしてるところ。芝居を見に行くのか、エンターテイメントを見に行くのか、ってところでどこかで割り切らなきゃいけない。
これも好みだと思うんだけどせめて大人組はしっかり芝居してほしかったなー。功にぃがな、惜しかった…。 



■次回作への期待
ちょっと一部キャストへの不安は残りつつ、でもこんだけ良いキャストを集めてきたんだから、次回作への期待が高まる!!きたむは出番が少なすぎてあえて触れないけど(とりあえず美しかった)次はユニフォーム着て試合する翼くんもちろん見たいし!不破くんのキーパー見たいし!!ぜひとも続きがみたいよー!!
でも今後続けてくにあたってぶつかるのが女性キャストどうするかってところ。今回、夕子先生も小島さんも入れずに、翼くんで説明要員(とキレイ所)を補って来たけど今後飛葉戦やあるいは東京選抜まで行くとして、西園寺コーチなしではいかないよね!?
その時はぜひ素敵な女優を連れてきてほしい。声とか、映像で済まさず。お願い!



■カーテンコールのわちゃわちゃ可愛い
2日ソワレのトリプルコールの一言は嬉しいことに太陽だったんだけど、渋沢スイッチOFFになった瞬間いつものふわふわ太陽に戻っちゃうのほんと可愛すぎるからやめてほしいヽ(TдT)ノ可愛い

・太陽「えー残暑ですねっ。残暑。残暑。残暑…」カイトくん「話す人決まってたよね!?」←主演に怒られる
・太陽「ライブビューイングをご覧のみなさん~」一同「いやそれ明日!明日だから」太陽「うん知ってる」←知ってて!?
・太陽「えー。一言一言、大事にしていきたいと思います」←今日のセリフ間違いを受けて

3日のライビュは藤代と渋沢でした~二日連続!嬉しい!
何言ってたかあんまり覚えてないけど、中国語でふわふわ挨拶してた、と思う。可愛かった。
トリプルコールではシゲ風祭水野の三人がゆるりとトークするんだけど、麻朝が「18歳でこんなにしっかり話せるのすごい」って言ってたのと、「31歳が中学2年生を演じるという…」衝撃の事実でしたw見えないな~童顔だな~

まさかのフォースコールがあったんだけど、三人のほかにあれよあれよという間に不破くんと渋沢さんと渋沢さんに引っ張られて藤代くんとなんと翼まで出てきて、東京選抜+シゲの豪華メンバー!
後で絶対エラい人に怒られる!って言ってたけど大丈夫だったかな~ありがとう(´p_q)
きたむがなんか発しようとした瞬間にカイトくんがかぶせちゃって秋元くんから「いまね、諒さんがひとこといいたいって(笑)」ってやり取りがあって、可愛かった。
翼「みんなもう邪魔だから早く帰って!」つ、翼さーん!!


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やっぱり2.5次元みるにはある程度原作の知識と思い入れがある方が楽しめますね。当たり前のことなのかもしれないけど。
再現率に関しては原作知らないとわからないし、そこを楽しめないのはもったいないのかも、というのを青エクと笛ステで改めて実感。当日はバタバタしててグッズ買えなかったのをちょっと後悔してるくらい渋沢さん@太陽がかっこよかったー。通販で買うか…どうしようか…


CAST
 
桜上水中】        【武蔵森学園】
風祭将役…中村嘉惟人    渋沢克朗役…鮎川太陽
水野竜也役…秋元龍太朗   藤代誠二役…和田雅成
佐藤成樹役…五十嵐麻朝   三上亮役…佐川祐平
不破大地役…小坂涼太郎   笠井竹巳役…加藤真央
高井真人役…森内翔大    間宮茂役…峰ゆとり
外山一平役…長江崚行    辰巳良平役…坂本康太
古賀良彦役…納谷健     中西秀二役…小南光司
五味薫役…福島海太     近藤忍役…松井勇歩
田中衛役…伊藤孝太郎    根岸靖人役…普光院貴之
森長祐介役…尾形大悟    高田剛役…阿部快征
花沢秀臣役…赤澤廉     大森裕希役…一之瀬嘉仁
野呂浩美役…高橋まひろ   山川智之役…永松文太

桐原総一郎役…岡森諦
おでん屋のおやっさん役…脇田茂
風祭功役…栗田学武
 
松下左右十役…谷口賢志
椎名翼役…北村諒

STAFF
 
原作:「ホイッスル!樋口大輔集英社ジャンプ コミックス刊)
演出/脚本:鈴木茉美
振付け:やまだしげき
共同振付け:三田瑶子
舞台美術:島川とおる
映像/プロジェクションマッピング:浦島啓(Colore)
主題歌、楽曲:流田Project
照明:マーキュリー
24hコスメ 他